ファイルシステムとiノード
以上で、ディスク上にバラバラに存在していることを気にすることなくデータを取り扱えることがわかりました。
しかし、iノードもまた何の脈絡もなくバラバラに保存されているため、人間には取り扱い難いものになっています。
そこで、これらを木構造にまとめてアクセスしやすくしたのが「ファイルシステム」です。
ファイルシステムからiノードへのアクセス方法
ファイルシステムからiノードにアクセスする方法は次の通りです。
例えば /bin/ls のiノードにアクセスするには:
- まず、/ のiノード番号は2であるので、iノード番号2のiノードの情報を見る。
- iノードの「ファイル種別」を調べるとディレクトリであることがわかるので、ディレクトリ中のファイル一覧を取得する。
- ディレクトリ一覧に「bin」が存在するので、そのiノード番号を取得する。
- 「/bin」のiノードを見ると、ディレクトリであることとその実体の場所がわかるので、ディレクトリ中のファイル一覧を取得する。
- 「/bin」の中のファイル一覧に「ls」が存在するので、そのiノード番号を取得する
- (以下同様)