ファイルシステムとiノード

以上で、ディスク上にバラバラに存在していることを気にすることなくデータを取り扱えることがわかりました。

しかし、iノードもまた何の脈絡もなくバラバラに保存されているため、人間には取り扱い難いものになっています。

そこで、これらを木構造にまとめてアクセスしやすくしたのが「ファイルシステム」です。

ファイルシステムからiノードへのアクセス方法

ファイルシステムからiノードにアクセスする方法は次の通りです。

例えば /bin/ls のiノードにアクセスするには:

  1. まず、/ のiノード番号は2であるので、iノード番号2のiノードの情報を見る。
  2. iノードの「ファイル種別」を調べるとディレクトリであることがわかるので、ディレクトリ中のファイル一覧を取得する。
  3. ディレクトリ一覧に「bin」が存在するので、そのiノード番号を取得する。
  4. 「/bin」のiノードを見ると、ディレクトリであることとその実体の場所がわかるので、ディレクトリ中のファイル一覧を取得する。
  5. 「/bin」の中のファイル一覧に「ls」が存在するので、そのiノード番号を取得する
  6. (以下同様)

ファイルシステムとiノード

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